推し活はお金の無駄じゃない!思う存分推し活するための貯金・節約術

「推し」「推し活」という言葉が、最近すっかりメジャーになりましたね。生活のメリハリとなり、たくさんの楽しみが得られますが、推し活と切っても切れないのが「お金」の話。人それぞれの考え方、推し方があるからこそ話題にしにくいですよね。

今回は「推し活っていくらかかるの?」「お金をどう捻出しよう…」と気になっている方に向けて、オタクライターが推し活資金についてお話しします。悔いのない推し活のために、資金面の不安は早めに解決しましょう。

目次

推し活はお金の無駄?「違う」と言い切れる理由

少し前まで、「推し」という言葉は、おもに実在する人物やアニメのキャラクターなど人物を指すものでした。今では建物や乗り物、作品そのものであったりと、その対象も幅広くなりつつあります。

推しを持つ者の1人として、「私の推しはこれなの!」と声にしやすくなったと感じています。ですが、一般の方からは推しへの出費を「お金の無駄」と思われてしまう場合も少なくありません。「推し」への理解を押し付けたくはありませんが、「お金の無駄」と思われてしまうのは少し悲しいですよね……。

個人的に感じている「推しができるとこんなにメリットありますよ!」というところを次にまとめました。みなさんにも当てはまるでしょうか。

気持ちの拠り所、モチベーションになる

推し活は「嫌なことや心配事があると、他のことが手に付かなくなる」という方にこそ効果的だと感じます。なぜなら、なにかに夢中になる時間が、気持ちを強制的に切り替えてくれるからです。

「推し」ができると、推しが生活の中にどんどん食い込んでくるので、他人から見ると時間が奪われているように感じるかもしれません。実際はその逆で、推し活が気分転換やストレス発散になり、「生活にメリハリがついた!」と感じる方も多いです。

私も推しの活躍や新しい仕事の情報解禁があると「よし、自分も頑張ろう!」と、エールをもらっています。「推し」は元気の源です。

同じ趣味を持つ友だちを作りやすい

XやインスタグラムといったSNSの活用は、推しの発言や最新情報を追うために必要不可欠ですが、実はファンの交流ツールとしても大きい役割を担っています。

お気に入りの映画や漫画を見つけたときに、誰かと分かち合いたいと思ったことはありませんか?「推し」を持つ方の多くは、そんな気持ちを常日頃から抱えています。

つぶやきに「いいね」をもらえるとうれしくなりますし、直接交流しなくても自分と同じ意見を見かけると感動を共有している気分になります。コンサートやイベントに参加すると、大勢の方と一体感を感じることもできるでしょう。

推し活を続けるコツは「予算」

好きな気持ちは簡単にお財布を緩めてしまいますが、たいていの場合、推し活資金には限りがあります。お財布を開き続けていると、あっという間に金欠になってしまいますよね。

さまざまな誘惑に購買意欲をそそられてしまう推し活で、大切なのは「予算を決めておくこと」です。もしくは「買うものと買わないものを決めておくこと」でもよいと思います。その線引きから外れたものは買わない、そう決めておくことで、欲望のままお財布を全開にする事態を避けられます。

そうは言っても、ある程度の相場は知っておきたいところ。大まかな出費の目安を次にまとめました。

<推し活でよくある出費>

内容出費の目安
雑誌
週刊雑誌や月間雑誌、音楽雑誌、ファッション雑誌など
1冊400円~2,000円
CD・DVD
ボイス、音楽、コンサート映像、映画、ドラマなど
・ボイスCD:1枚1,100円~2,000円
・CD(シングル):1枚1,100円~1,800円
・CD(アルバム):1枚3,000円~4,800円
・DVD(ツアー映像):1枚4000円~8000円
・DVD(映画):5,000円
・DVD(ドラマ):12,000~20,000円
コンサート・観劇・オフラインイベント
チケット代、グッズ、(移動費、宿泊費)
・チケット代:数千円~
・グッズ:(カード・小物)500円~
・グッズ:(ペンライト)3,000円~
・グッズ:(衣類)3,000円~
サブスク系
ファンクラブ、youtubeメンバーシップ、動画・音楽配信サービス(ABEMA、Hulu、Amazonプライムなど)
・ファンクラブ:数百円~
・youtubeメンバーシップ:数百円~
・動画・音楽配信サービス:数百円~

※項目、金額は目安です。

「CD+DVD+雑誌」「コンサート+グッズ」などと、自分なりの推し活優先度に合わせて組み合わせ、予算立てしてみてくださいね。

思う存分推し活するための「貯金術」

予算はあくまで予算なので、実際には貯金で備えなくてはいけません。ここで、私が実践している「推し活のための貯金術」のなかから、効果を感じている3つをご紹介します。

先取り貯金で毎月積み立てる

推し活をある程度続けていくと、1年にだいたいどれくらいのイベントがあるのか予想しやすくなります。私の場合は、「予想される出費」に「もしもに備えた予算」を上乗せし、それを12ヶ月で割りました。推し活資金は現金で管理を行い、クレカや現地での買い物のたびに購入金額を抜いています。

また、うっかりほかの貯金に手を付けないよう、先取り貯金や新NISAなど、推し活以外のお金も強制的に貯めていく仕組みにしました。「使い切ってもOK!」の推し活資金は、心の安定剤です。

突発的な収入は推し活用に取っておく

予想外に多かったボーナスや、福引で当たった商品券など、突発的な収入をなかったものとして推し活資金にするのもおすすめです。思わぬ収入で推し活資金が増えたら、航空券をイベントにぴったり合う時間に変更したり、使う用と保管用を分けて買ったりと、自分にとって満足感が高まる使い方をしましょう。

突発的な収入なら、生活に一切響かずに使えるところも魅力です。私は実際に「ラッキー貯金」として別に取っておき、コンサートチケットの入金で「神席祈願」をしたり、商品がランダムに選ばれるグッズに使ったりと、自己満足の運気アップに使っています。

楽しく貯められる工夫をする

せっかく楽しいことにお金を使うのですから、その対象である「推し」を貯金に絡めてしまいましょう。

  • 推しの写真を貼った封筒にお札を貯める
  • テレビ出演するごとに小銭を貯める
  • ブログが更新されるたびに貯める
  • 雑誌のカット数に応じて貯める

他人からすると「なんだそれ」と思うような方法ばかりですが、いいんです!ゲームのような感覚で貯められることがポイントだと思います。

推し活資金を捻出するための「節約術」

推し活資金を捻出するには、日々の小さな節約も大切です。お財布が緩まないよう、私が日頃意識している節約術もぜひお試しください。

後から手に入るものはいったん見送ってみる

待ちに待った推しのグッズやCDの発売日!欲しいものをすべて買い物かごに入れてポチ、とする前にいったん冷静に考えてみてください。それは、本当に今しか買えないものですか?

グッズやCDなどには、「後からでも手に入るもの」も多いです。いったん時間をおくと熱が落ち着き、本当に欲しいものだけに絞りやすくなります。私の場合は、買い物かごに入れたまま1日以上放置するのが自分流のルールです。「数を減らそうかな」「これは中古でもいいか」と、最終的な出費が減ることがよくあります。

サブスクは小まめに見直し、切り替えをする

推し活をしていると、動画・音楽配信サイトをはじめ、さまざまなサービスに課金する機会があります。一つひとつは小さくても、複数が長期で重なるとかなりの出費です。定期的にチェックし、不要なサービスは解約しましょう。

アーカイブがしばらく残る場合は、時間の余裕のある月だけ登録して一気見するのもおすすめです。

熱が冷めたグッズは早めに手放す

賛否両論な方法だと思いますが、予定している推し活に対し予算が心もとないときは、グッズの断捨離やフリマアプリを活用しています。当時はじっくり選び抜き「一生大事にする!」と感動したものでも、時間が過ぎると「こんなの持ってたっけ……」と冷静になることが意外によくあるからです。

ただし、無理に手放すことはしません。過去の推しと未来の推しを天秤にかけ、必要なほうを取ることにしています。推し関連のものを定期に見直すのは、スペースの有効活用にもおすすめです。オタクは物が多くなりがちですしね……。

心地よい「推し活予算」は人それぞれ

私にとって推し活とは「推しのことを思って過ごす時間や行為そのもの」を指すので、金額は関係ありません。

大金を使って日本全国を飛び回っていても、目をつぶって推しに想いを馳せていても、推し活は推し活です。ときどき「あまりお金をかけられないから推しに胸を張れない」という方も見かけますが、気にすることはないと思います。

反対に、たくさんお金を使っていたとしても無駄だとは思いません。旅行、ブランド品、車、スポーツ、貯金など……お金の使い道は「その人が何に重きをおいているか」が違うだけで正解はないからです。

ただし、生活に困るほど推し活に使ってしまうのはおすすめしません。「推しは推せるときに推せ!」という言葉に急かされ「今しかない!」と思ってしまいがちですが、推し活には長く楽しむ持久力も大切です。ここぞという時に悔いなく推せるよう、ストレスのかからない推し活をエンジョイしましょう!

執筆者:いしかわ りの
赤字家計になったことをきっかけに、家計管理に目覚めたWebライター。支出を見直し、貯金ができる仕組み作りに成功した。多趣味かつオタク気質なため、さまざまなお金の誘惑と日々戦っている。

※『となりの資産運用』では、投資初心者向けのさまざまなコンテンツを掲載中。ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

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